花粉症
花粉症とは?
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉がアレルギー素因を持つ人の体の中に入ることで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれています。
花粉症の原因
花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えらえていますが、このほかにも様々な花粉症を引き起こす植物があります。
代表的内原因植物
- スギ(2月~4月)
- ヒノキ(3月~4月)
- イネ科(5月~10月)
- ハンノキ(1月~4月)
- シラカンバ(3月~6月)
- ブタクサ(8月~9月)
- ヨモギ(9月~10月)
- カナムグラ(8月~10月)
花粉症の治療
花粉症の治療法には薬物療法と免疫療法があります。
薬物療法
花粉症の治療の基本は、薬を服用する対症療法です。
主に次のような薬が使われます。
抗ヒスタミン薬
薬剤治療のベースになるのが「抗ヒスタミン薬」です。アレルギーを起こすヒスタミンの働きをブロックし、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を抑えてくれます。従来の花粉症治療薬は眠気などの副作用がありましたが、現在は副作用が軽減された第2世代抗ヒスタミン薬が主流です。
抗ロイコトリエン薬
ヒスタミンと同じようにアレルギーを起こすロイコトリエンの働きを抑える薬です。
鼻づまりが強い時に使われます。
鼻噴霧用ステロイド薬
くしゃみや鼻水などの花の症状が強い時に使われます。
免疫療法
根治療法として期待されている「アレルゲン免疫療法」では、花粉症のアレルゲンを少量から取り入れ、徐々に増やしていくことで免疫を獲得しようという治療法です。
花粉症の診断
花粉症かな?と思ったら、ご自身で判断せず受診をしましょう。
花粉症の原因や症状は人によって異なります。原因を探し、ご自身にあった治療法をご提案させていただきます。
血液アレルギー検査
血中の総IgEの量を調べる検査では、アレルギーの原因となるIgE値が高いとアレルギー反応が見られます。
花粉に反応するIgEを調べる検査では、花粉を引き起こすいくつかのアレルゲン(スギ、ヒノキ、イネ科など)を指定して検査を行います。
その他のアレルゲンを検査することも可能です。